夏の暑さもピークを迎える「大暑」。
身も心も夏の疲れを感じる「土用」の頃には、自分で自分をマインドコントロールしているかのように、ウナギが食べたくなってしまうから不思議。
年齢と共に楽しみは「食べる事と飲む事」…
悲しいけれど、楽しい事がどんどん狭まっているような気がする。
それが1980年代に時間を巻き戻せば、白いパラソルに小麦色のマーメイド、TUBE(チューブ)のカセットテープをオートリバースで聴きながらボーイフレンドと向かう海。
足の裏に伝わる焼けた砂の熱さが、そのまま若い時代の夏の輝きとリンクする。
きっと「若さ」には夏の太陽も、凍りつくような冬の寒さも、考えることなく一瞬にして越えられる力があるのだろう。
暑かろうと寒かろうと、どこへでも飛び出していけるパワーが。
逆に・・・
考えてみればその昔、食べることに特別なこだわりなどなかった。
土用丑の日にうなぎ!という発想などまったくなくて、通りがかりのレストランでパスタかハンバーグでも食べられたら、それでよかった。
そう、他にも・・・・
海の帰りの手持ち花火。
浴衣を着てそぞろ歩く花火見物。
何十もの夏を巻き戻せば、私にもそんな夏があった。
「次は何かける?」
カセットテープを収納した小さなケースの中からまた違うカセットテープを選び出しては「カチャっ」と入れ替える・・・
そんな夏が、はるか遠くで今も輝いている。
「次の曲は聖子ちゃんにしよう」!
アイフォンの画面をスーッとタッチしながら遠い夏に思いを馳せた瞬間だけ、生ビールとウナギが脳裏から消えた。
文・写真 堀内利子(ハーバルセラピスト)
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お知らせ
今年も夏祭りの季節が近づいてきました。長野市は、第46回 長野びんずる祭り、松本は第42回 夏まつり松本ぼんぼんが、2016年8月6日(土)に開催されます。どちらも美保姿連で参加しますので、姿を見かけたら、ご声援お願いいたします。真田丸で盛り上がる今年の夏は、やっぱり浴衣。ぜひぜひ、老いも若きも浴衣でGOしましょう!(「嵐」にも、「聖子ちゃん」にも負けない気合いと水分補給で安全第一!)
浴衣講習会に間に合わなかった貴方には、着せ付けコースもございます。お問い合わせはコチラ ご予約はお早めに。