薬味やなべ料理、煮たり焼いたりと香味野菜「長ネギ」が美味しい季節となりました。
東日本では、白い部分を主に食べる「深谷ネギ」。
そして西日本では、葉の部分を主に食べる「九条ネギ」が有名です。
生産量は?と調べてみると、全国1位はなんと千葉県。
千葉の有名ねぎといえば「矢切ネギ」。
昭和に流行した「矢切の渡し」で有名な「矢切地区」で生産されているそうで、煮て良し、焼いて良し、甘みの強いのが特徴なのだとか。
また、特筆すべきは、緑色の葉の部分にあるゼリー状の物質。それが多ければ多いほど甘いネギの証拠。それは「ヌル」と呼ばれています。
ついついネギの「青い部分」は捨ててしまいがちですが、捨てずに使い切りましょう!
フルクタンという糖質の一種で、「ヌル」は甘みの素なのです。
「矢切ネギ」の糖度は11度~12度。そこまで行けば、もう果物レベルですよね。
というわけで、ネギが美味しくなるこれからの季節「ヌル」もおいしくいただきましょう。
文・堀内利子(ハーバルセラピスト/西洋占星術研究家)
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