華やかさに欠ける。
しっかりと地に足がついていて、少々の事では揺るがない。
打たれ強い。
気品に満ちあふれている。
芯のある、しっかりとした香り。
だからなのか、仏前にしっくりくる。
以上が、良くも悪くも菊に対する個人的な思いです。
ですので、もし
「花にたとえたら、菊みたいね」
そう言われたとしたら、少々複雑なものが…
菊そのものは「和」のテイストがあまりにも色濃いけれど、
そのバリエーションを「キク科」全体に広げてみると、
カモミールにチコリ、カレンデュラやダンデライオン(西洋タンポポ)等と、一気に雰囲気が変わります。
「菊みたいね」
そう言われたとしたら、「着物の似合う楚々とした高貴なイメージ」
そう思われていると理解しましょう。
日本の最上級のエレガンスを、菊は全身で発しています。
菊全般の花言葉は、
「高貴」「高尚」「高潔」等と、とても崇高なものです。
皇室の紋章なのですから、それもそのはず。
文 堀内利子(ハーバルセラピスト/西洋占星術研究家)