7月 バジル(スイートバジル)

7月 バジル(スイートバジル) 四季と暮らす コラム
7月 バジル(スイートバジル)

イタリア国旗の緑と赤は、「バジルの緑とトマトの赤」に通じるものがあるそうです。
確かにマルゲリータ(ピザ)のバジルとトマト。
カプレーゼ(サラダ)もバジルとトマト。そして共通する白い食べ物はチーズですね。

真っ赤なトマトとバジルは好相性の食べ物ですが、実は、育つ過程でも好相性なのです。
トマトのそばにバジルを植えることで、「お互いが良く育つ」という関係性があります。
コンパニオンプランツ(共生植物)といって、天然の殺虫効果、成長効果が期待できるのです。

トマトを守るバジル、そしてバジルに支えられて育つトマト。
乾燥を好むトマトと、多湿を好むバジルを「価値観」の違いととらえると、お互いが尊重し合っているかのようにも思えてきます。
何とも微笑ましいですよね。

独特の強い香りとツヤツヤ輝く葉は、夏の日差しの贈り物。
花を咲かせてしまわないよう、上部の若芽をどんどん切って使いましょう。
食欲増進、消化促進といった働きによる夏バテ予防に是非ご活用ください。
私のお勧めは、カレーの仕上げに何枚かのバジルの葉を。
そうめんの薬味に、細く切ったバジルを。
新しいバジルの世界が広がります。

文・写真 堀内利子(ハーバルセラピスト/西洋占星術研究家)