“一陽来復(いちようらいふく)”和装・和のこと VOL.36

コラム 和のこと

北半球で、太陽が1年で最も低い所に位置すると、それは1年で一番日の短い「冬至」。
1日ごとに少しずつ日が長くなることで、どことなく気持ちまでも明るくなるように思えるのは多くの人が思うこと。

二十四節気がこの先「小寒」から「大寒」へと向かっても、太陽の力が強まっていくことは日の暮れが早いこの季節には、ささやかな希望の光に思えます。

そんな感覚的なものが「一陽来復(いちようらいふく)」でもあり、人の“運”も冬至を境に上昇するようです。

そう、カボチャを食べることができなかったけれど「ん」のつくものを食べると“運”が呼び込めると聞いて、では、おうどんでも食べに行きましょう!
と、向かった先は東急プラザ銀座10Fにある芸能人にも人気のうどん屋さん。
しかもうどん3人前まで増量無料!とのこと。
とっさに心は揺らいでも、ここは淑女の出番。
「では1人前でお願いいたします」。

太陽が生まれ変われる日に、こんなおいしい、おうどんをいただけるとは何と幸せな事でしょう!
つるつるつる。
その、おうどんの1本1本が長い事!
「一陽来復(いちようらいふく)」冬至を境に人の“運”も上昇するといいますが、長い長い、おうどんを一気にすすり込むと、それだけで気持ちまでもが上向いて行くようで・・・

心も体もポカポカと温まる、おいしい「一陽来復」でございました。

文・写真 堀内利子(ハーバルセラピスト)

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