遠くの山々の雪化粧に 秋から冬へとバトンが渡されたことを感じる頃・・・
二十四節気の「小雪」は、本格的な冬の入り口。
スーパーに並ぶ「ふじ」や「野沢菜」に 冬支度を急かされているような気さえするけれど
「夏にはこれ!」で、「冬はこれ!」
という自分歳時記が きっとどなたにもあるはず。
「また今年もやり残したことだらけ」・・・そんな自己嫌悪にどんよりしながらも、
慌ただしい日常生活の中でほんの数分だけ
温かいコーヒーカップを 両手で握りしめる余裕だけはしっかりキープ。
そんな時間の中でふと思う。
できることと、できないこと、それは、やりたい事とやりたくない事なのだと。
12月の楽しいイベントが、シャンパンゴールドの眩いイルミネーションのように脳裏に煌めく。
心が向かう先は・・・クリスマスのアヴェマリアコンサートに 都心のイルミネーション。
「ふじ」や「野沢菜」では、気持ちが追い立てられるだけで決して高揚などしない・・・。
一夜明ければ、小さな電球が散りばめられただけの木々なのに
冬の夜を彩るフェイクな宇宙のきらめきは 一瞬の華やぎへと誘ってくれる。
「また来年もがんばってみよう」
美しい輝きに包まれる効用を実感するひと時は近い。
文・写真 堀内利子(ハーバルセラピスト)
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