四季と暮らす コラム 「さくら、桜」

ある染色家の言葉です。
「春、桜の花びらで染色すると、灰色がかった緑色。秋に幹で染めたら、美しい桜色になった」

目に見えているものがすべてではなく、見えないものの奥に本質が秘められていることを、その染色家の方は桜を通して伝えてくださったのだと。
ままならないことの方が多い日々の中で、ずっとこの言葉を大切にしてきました。

厳しい冬が終わり(といっても、今年は暖冬でしたが)桜の開花予報が出始める頃、緊張の糸もほんの少し緩み始めます。

今年の桜に、あなたはどんな思いを重ねますか?
今年の桜は、あなたの中にどのような思いを運んでくれるでしょう?

「愛でる」という言葉はあまたの花々のためにあって、桜には当てはまらないように思えます。
桜とは「想う」花。
桜とは「感じる」花。
それは限りなく大きなエネルギーを秘めて、人を思いごと包み込んでくれる大いなる春そのものです。

 

文 堀内利子(ハーバルセラピスト/西洋占星術研究家)

 

 

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