四季と暮らす コラム シクラメン 頬をそめて過ぎていく

シクラメン 花言葉 怖い? 四季と暮らす コラム

豚の饅頭?
ブタノマンジュウ・・・?
驚くなかれ、シクラメンの和名です。
華やかで清楚なあのシクラメンに、なぜそのような名前がついたのか?
つけられてしまったのか?
どこからどう見ても、「豚」とか「饅頭」といったイメージとはほど遠いのに・・・。
気になるところです。

さかのぼるとそれは16世紀のイギリス。
博物学者ウイリアム・ターナーが、庭で放し飼いにしていた豚が好んで食べていたシクラメンの球根を見て「豚のパン」と命名しました。
そしてその後日本に伝来。
明治時代の植物学者、牧野富太郎が「パン」を「饅頭」に直訳したことから、ブタノマンジュウのできあがり!
「豚の饅頭」・・・二枚目のシクラメンが、一気に三枚目に思えて、親しみさえ湧いてきます。

思いもよらぬ特別な1年だった2020年の終わりに、今年はスペシャルなシクラメンを奮発して「疫病退散」!を願ってみるのもいいかもしれません。

来たる2021年が、どうぞ佳き年でありますように。