梅干し、梅酒、梅シロップに梅ジャム。
「梅仕事」の季節に「粋な」青や紫の演出をしてくれるアジサイ(紫陽花)。
近年は驚くほど種類も増えて、目移りするほどの華やかさです。
もともと「あじさい」は「あづさい」と呼ばれていたのだとか・・・
「あづ」は「集まる」、「さい」は真藍(さあい)で、青い花が集まって咲く様子から、そのように呼ばれていたようです。
陶磁器はもとより、浴衣や着物の柄の「あじさい」は夏の定番。
ですが、もう入梅しましたので「先取の粋」を楽しむならまた来シーズンに・・・でしょうか。
それにしても「あじさい」が「紫陽花」って・・・今更ながら素敵です。
その花言葉は、メジャーなところで「移り気」とか「冷淡」ですが、花の色によって「仲良し」や「友情」といった言葉も!
梅雨の雨と紫陽花は、真夏のトマトとバジルのように、とてもよく似合う…そしてこの上ないパートナー。
世界中の誰もが予期しなかった「自粛」の日々に、それでも季節の花々はいつもと変わらぬ姿を見せてくれています。
マスク姿ではオシャレの楽しみも半減ですが、「和小物」のように手作り布マスクを楽しむのはいかがでしょう?
昨日より今日、今日より明日、この先の未来は、もっと良い事がきっとある…
私はいつも、そう思っています。
文・写真 堀内利子(ハーバルセラピスト/西洋占星術研究家)