フワフワとした純白のストールと振袖が
新成人の証(あかし)のように
キラキラとまぶしい笑顔が今年も真冬のあちこちを彩っていた。
美しすぎる氷上の舞を 見せてくれた 金メダリスト羽生結弦選手も
一歩リンクを降りると
鋭い覇者の瞳が あどけなさの残る20歳(はたち)の笑顔になって
エスプリの香る言葉で さらに 私を魅了してくれた。
二十歳(はたち)。
そんな人生の節目の時を、私は何を思い、どう生きていただろう。
先のことなど考えることなく、その日その日がただただ楽しかった。
若さは十分に武器になるという、幼くて青い、ズルさと、したたかさもあったかもしれない。
未来への不安など、かけらもないままに。
ここに二十歳の自分がいたら、今の私を見てどう思うだろう。
ここに二十歳の自分がいたら、私は何を伝えるだろう。
若さという武器を失って久しいけれど、それに代わるものを一つ、また一つ・・・
集めていけたら理想なのだけれど・・・
女性に生まれたという事は
死ぬまで美しさを追い求めることなのだと、私は思っている。
もちろんそれは目に映るものだけでなく
生き方そのものに
美学を持つという事だと・・・思っている。
文・写真 堀内利子(ハーバルセラピスト)
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