「お暑うございますね」が、あいさつ代わりの8月は盛夏そのものというイメージだけれど、もう立秋を迎える。
暦上だけでも、涼やかな響きに安堵感をもたらせてくれるのは、先人の計らいなのかもしれない。
夜になってもあまり気温は下がらず、涼むというにはほど遠いのに、季節の風物詩を1つくらい楽しまなくてはとお酒好きが向かう先へ。
夏といったらビアガーデン!
うちわや扇子でパタパタしながら、気のおけない友人たちと大きなジョッキを傾ける。
どうもいけないのは、私くらいの年代になるとやたら昔話(過去の栄光)が多いこと。
負けてはいられないとばかり、私も絞り出すように記憶をたどる・・・・。
八月の季語には、南瓜、朝顔、鳳仙花、夏のいろどりを表すものから、
走馬燈、空蝉(うつせみ)、日暮し、片かげりと寂寥感を伴う季語も多い。
華やかさとは対極の言葉を伴う八月の季語。
華やかさと斜陽が手を取り合う美しさを。
昔話に興じる宴に、時の流れを感じながら、この時でさえ一瞬の輝きの中にあることを思う。
夏祭りの大輪の花火に歓声あがる夏の夕べ。
そこにあるのに手が届かない儚い夢でさえ、
一瞬の花火のように、やがて消えゆくものであると、過ぎ行く夏が道筋を教えてくれる。
文・写真 堀内利子(ハーバルセラピスト)
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暑さに負けることなく各校催し物に大忙し
和で挑む夏 各方面が元気なのでブログもリニューアルしてみました。講師陣のブログも2014年の夏をそれぞれに感じていらっしゃるようです。
F塚