「初めに言葉ありき」という聖書の言葉がなぜかピタリとはまる新年。
子どもの頃、真冬の最中がなぜ「初春」や「新春」なのか理解できなかった。
そして「寿ぐ」を「ことほぐ」と読めるようになったのは、いつの頃だったのか…
伝統とか古来からの慣習というものを、ことさら意識させられるのが新年の始まりのような気がする。
子供の頃の記憶では大晦日に新米を炊いて神棚に供え、その日ばかりはブリか新巻鮭を焼いてもらい、そのおいしさに感動したもの。
日頃せいぜい鱒(ます)くらいしか食べられなかった食生活だったからこそ、大晦日やお正月はおいしいものに囲まれた幸せなひと時だった。
スーパーやコンビニに行けば何でも買えるこの時代を、母は「今の人は包丁もまな板も使わない」と嘆く。
お寿司もかつ丼も日常食であって、決して特別なご馳走ではなくなってしまっているのに、着物を着ている人を見かけることは日常ほとんどなくなっている。
新年の金融機関の窓口ではかつてみな和服姿だったのに、そんなことすらいにしえの出来事のような気がする。
三が日だけ琴の演奏が流れ松飾りが施される現代のお正月が、クリスマスやハロウィンといった商業的なイベントになってしまわないかと憂いながら、さて・・・。
そうだ!
今年のお正月は着物を着よう~♪
新しい一年のスタート、背筋を伸ばし、軽やかにポンと帯を結んで。
梅、竹、松、若水に初夢etc・・・
新年の始まりの言葉は「和」にあふれ「和」に包まれている。
文・写真 堀内利子(ハーバルセラピスト)
2014のあたらしいこと 春が少し先にある。 いくつになっても、はじめるのに遅い早いはないと言うけれど、 あたらしいことは、腰があがるにいきおいがいる。 誰かに押してもらうとも違う。 きっかけ?タイミング?巡りあわせ? そんな、言葉を並べながら、 あがらない腰の理由に理由を作り、 ゆらゆら。
2014のあたらしいことを私たちとつくりませんか?