“天に伸びるピアノ線” 和装・和のこと VOL.19

コラム 和のこと

「それで着物はどんな色ですか?」

髪をアップにセットしていただきながら美容師さんに聞かれ、返答に困ってしまった。

miho20150316

「青と緑とグレーを4:3:3で混ぜたような色・・・でしょうか」

一般的な色の概念では即答できない、それがまさに「和の色」なのだと、その時ふと気付く。

その日は従弟の結婚式。

久しぶりの着物は、神戸で着付け師をしている叔母が張り切って着せてくれた。

「あんたに成人式の着付けはしてあげられなかったけど、今日は任せてな」

思えば…自分以外の誰かに着付けをしてもらったのは、その時が生まれて初めての経験。

 

叔母の軽妙な動きとともに、みるみるうちに着物も帯も整ってゆく。

「きつくない?そしたらもう少し締めるで」

腰ひもがウエストを回るたびに、身も心も引き締まっていくこの感覚。

“そうそう、これこれ”・・・・・

 

頭のてっぺんから天に伸びるピアノ線が、すーっと引き上げてくれるような気がしてしまうから不思議。

着物の心地良い拘束感、自然と内向きになる草履の足さばきが更に心地よい。

“そうそう、これこれ”

 

見えない緋色の八掛(はっかけ)が、老緑(おいみどり)色のシックな着物を更にエレガントに引き立てる。

 

背筋がきれいに伸びて、歩くたびに軽くひるがえる美しい緋色の八掛の衣擦れ(きぬずれ)の音を楽しみながら思った。

“そう、もっと着物を着よう”!と。

 

・・・・翌日、背中の貝殻骨周辺の筋肉痛に、日頃の姿勢の悪さを痛感しながら改めて誓う。

“そう、もっと着物を着よう”!と。

 

mihosugata_20150315

文・写真 堀内利子(ハーバルセラピスト)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

f塚です。木漏れ日に春を感じながら、ホワイトデーに息子からもらった小さなハートのホワイトチョコでお茶、幸せです。甘いものといえば、長野校のあさこ先生の「あさこ先生のきもの日記」。おきもののお話だけなく、手作りお菓子での失敗談や各地食べ歩き記事など、先生の日常が感じられて、おすすめです。高崎校の吉田先生ブログもアクティブ。歌に踊りに、前座まで(?)!! 先生の横顔が垣間見れる先生ブログもよろしくお願いします。

「あさこ先生のきもの日記」 http://mihosugata.naganoblog.jp/

webshare_1426383815642

http://mihosugata.naganoblog.jp/ 趣味ナビブログランキング参加中 応援を

 

 

長野校、長野南校合同で、ただいま春の着付講習会 1回60分500円開催中 お問い合わせは、026-263-4100まで

onecoinkikaku_naganokou

 

高崎校の吉田先生ブログ http://ameblo.jp/sound-picture/

webshare_1426385928971

http://ameblo.jp/sound-picture/ 高崎校の吉田先生のアクティブな日々に注目!

 

追伸 各校ご案内ページより各校の新着情報へのリンクを追加いたしました。こちらも合わせて、ご一読のほどを

各校ご案内

school_img (1)

各校の新着ページへのリンクを追加