和装・和のこと vol.2

7月最後の土曜日の午後。

JR立川駅コンコースから、あふれ出るようにデッキへ向かう人並みをようやくすり抜けて、娘と合流することができた。

午前中、スカイツリーラインに乗った時も「ゆかた」の若い女性を大勢見かけたけれど、いつの間にかもう花火の季節・・・
その日立川では、昭和記念公園の花火大会があった。

IMG_4818そんな人ごみから離れ、ルミネで洋服を見たいという娘とエスカレーターに乗っていた。
そんな時、私のすぐ後ろで弾んだ会話が聞こえてきた。

★「私胸がキュンってなっちゃった」

☆「えっ、なになに、どうしたの?」

★「さっき私の隣にいた男の子の彼女が待ち合わせ場所に、〈ゆかた〉着て現れたのね。そしたらその彼、一瞬すっごく驚いて“あ、あぁ・・・”ってドギマギしちゃってさ」

☆「そーゆーのって、なんか、いいよね」

★「全然知らない人なのに、見ているだけで私マジ胸キュンキュンしちゃったぁ」

・・・・・・

若さと瑞々しさがぶつかり合うような若い女性の会話に、決して振り返ることなく耳を傾けながら、聞いていたアラフィフの私まで、思わず胸がキュンキュンしてしまう。

見ず知らずのカップルの待ち合わせの時に、浴衣姿で現れた彼女に一瞬言葉をなくすほど見とれてしまった彼。
それを見ていて胸キュンな若い女性がいて、そんな話を聞いてしまって胸キュンな私がいて。

そんな「幸せ」な瞬間が知らないところまでこんなふうに伝播するなんて、きっとそのカップルは思いもよらないことだろう。そっと微笑む私がいた。

文・写真 堀内利子(ハーバルセラピスト)

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