2016年4月14日美保姿きもの総合学院春期認定式
あでやかな着物姿の皆様たちの中を、華やいだ空気が通り過ぎるかのように、二宮さよ子さんが登場されました。
限られた時間の中でほんの少しお話をうかがうことができました。
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【年齢を重ねる中で大切にしていることは?】
メイクとか健康法とか、特別なことは何もしていないのですよ。
ただ気持ちの中では“これから先の人生はもっと良くなる”と思っています。
だから年をとることは決してマイナスではなくてプラスなことだと感じています。
それと、舞台をやっている時には大きな声を出すのですが、腹式呼吸で口も大きく開けるのね。
この「口を大きく開ける顔の筋トレ」は、ホウレイ線知らずの最良のお顔のストレッチになるのよ
(確かに二宮さん、ホウレイ線のないすっきりとした若々しいとても綺麗なお肌でした。)
【オフの時の二宮さんは?】
普段着はGパンオンリー!なんです。
車の運転では着物を着てどこまでも行きますよ。背中の帯は少々つぶれても気にしません。それはそれで私スタイルだと思っているので。
【着物を着ている時の所作を洋服生活の中でどう養ったらいいでしょうか?】
歩き方、立ち方、足の置き方等は着物の時も洋服でいる時も基本的には変わらないと思います。
大切なことは、どんな時にも緊張感を持ちながら「人の目」を意識することです。
“見られている”と思うと、自然と背筋も伸びて、立つ時には足も揃って、歩く時は内股で歩くようになりますよね。
“内股舞子(うちまたまいこ)にデブはなし”という言葉があって、本当に内股の舞子さんはスタイルがいいのですよ。足先を内側に意識して向けると骨盤がキュッと引き締まって太りにくくなるのではないでしょうか。
美しい姿勢、すっと歩くことで、着物姿がより引き立ちますね。
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会場に着かれてリハーサル等で非常にタイトな時間の中、にこやかにインタビューに応じてくださった二宮さんは、そばで見ても本当に美しい本物の女優さんでした。
どんな質問に対してもサバサバと瞬時にお応えになるそのまなざしはとても真剣で、まっすぐ私の目を見つめながらひとつひとつ丁寧にお話し下さいました。
二宮さんから感じる、何かとても“大きなもの”は、これまで二宮さんが着物とともに過ごされた人生の中で培ってこられた“自信”に裏打ちされたものなのではないか…そんなことを感じました。
僅かな時間ではありましたが、美しい人生の先輩の「女性としての輝き方」のちょっとしたコツのようなものを教えていただけたような、そんな満ち足りた瞬間でした。
最後にすっと席から立たれた二宮さんの椅子に、さりげなく手拭いがたたんで置かれていました。
そんなところに、着物を着ることの奥深さ、細やかな心配りの極意を垣間見せていただいたように思えました。
なぜなら二宮さんが、手拭いをそっと椅子に敷かれたことなど、まるで気付かなかったのですから。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・インタビュアー 堀内利子(ハーバルセラピスト)
二宮さよ子さんは、2016年6月30日(木)三越劇場(東京都中央区日本橋室町1-4-1 日本橋三越本店6階)にて、”ひとり芝居「明治一代女」”開催されます。詳細は、コチラです。